クラブの長さにご注意を!


クラブの長さにご注意を!

誰もが、飛距離が欲しいものです。
ドライバーの伸ばし加工による長尺化も、実際にお受けすることもありますが、

「長くすると、飛ぶ!」は、長くしても同じスイングスピード(ヘッドスピードではありません)を保てた場合のみです。

同じヘッド・同じシャフト・同じグリップでクラブの長さを長くすると、クラブMOI(スイングした際に発生する抵抗)の数値は大きくなります。

同じスイングスピードを出すには、増えたクラブMOI分のパワーを出さなければなりません。

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飛距離を求めて、シャフトの長さを長くすることはよく行われると思います。

「1インチ伸ばすと5~7ヤード飛距離が伸びる」なんて言われています。

1インチ伸ばすと、ヘッドスピードが1m/s上がり、ボール初速が同じミート率で芯に当たると約1.45倍の1.45m/sにUPするのだという理論です。

廃棄のシャフトを削りだして、1.5インチまでの伸ばし加工を行っていますが、この理論だと1.5インチでヘッドスピード1.5m/sUP=ボール初速2.17m/sとなります。

2.175m/s×4(係数)=8.7y となるので飛距離は約10y弱伸びる計算になります。

これだけ見てみると、伸ばしていけば際限なく飛ばすことが出来そうですが、そうはいきません。

シャフト 長さ 総重量 クラブMOI
ツアーAD MT-6/SR 45.5インチ 316g 2795kg-cm2
FUBUKI α50/R 46.75インチ 315g 2939kg-cm2

店舗のご常連様の実際のシャフト交換事例です。

シャフト名だけを一見すると、50g台のシャフトから60g台のシャフトへ重たくしたように見えます。

ヘッドはテーラーメイドのRBZステージ2です。

長さは、1.25インチほど短くなることもあり、クラブとしての総重量は、1gの差になります。

ヘッドが重いため、クラブMOIは2939kg-cm2と50g台のシャフトを装着ですが、かなり大きな数字です。

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長いシャフトが、短いシャフトよりも飛距離が出る理屈として、スイングスピードが上がることが条件でした。
「1インチ伸ばすと、ヘッドスピードが1m/s上がり、ボール初速が同じミート率で約1.45倍の1.45m/sにUPする。」

スイングスピードが、上がらなければ伸ばしても飛ばないということです。

今回の御常連様の場合は、「どのドライバーで振っても同じようにゆったりスイングしている」周りから言われることを逆手に取って見ようという試みでした。

重たいシャフトの装着されたウェッジを、ドライバーと同じリズムで振ることが出来るということは、スピードを上げた出力(馬力)は出しにくいものの、車で言うところのトルクは出せるということでは無いか?
トルクを活かしたクラブを作ってみましょうと、2年ほど前でしょうか作らせていただきました。

今回、このクラブMOIの大きなFUBUKIαは取っておいて、スイングスピードUPに取り組まれるということで、新たに用意したツアーAD MT-6/SRと比較させていただきました。

RBZステージ2スリーブ
RBZステージ2スリーブ

今回痛感したのが、あのガチャガチャ用のスリーブの重さです。

このタイプは、「LOW」や「STD」といった、可変のメモリが付いている太くなっている部分までもが金属になっており、SLDRやR15のスリーブと比べ約2.2g重たくなっています。

プレイヤーから離れた場所の重量は、スイングバランスの際でも同じ事が言えますが、グリップ側での2gに対して、2倍から2.5倍のクラブMOIの差になってきます。

RBZステージ2ヘッド重量
RBZステージ2ヘッド重量
そのスリーブの重量を差し引いても、十分に重たいヘッドになっていますので、比較的に短い長さでもやや大きいクラブMOIになります。
「長さを伸ばせば飛距離が出る?」
伸ばし加工や長尺のドライバーを依頼される前に、クラブヘッドに鉛を張って仮想のクラブMOIを作ってスイングスピードを測定してみると一つの目安になると思います。
抵抗が増し、振るのに力が必要な状態でも、同じスピードが無理なく出せるのを確認してから、長さを伸ばしてみると理論通りの効果を得ることが出来そうです。
◆振り切れる!考えられた長尺ドライバーはコチラ⇒「軽量長尺ドライバー特集』


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