スイングのテンポは、速いか遅いか?
ParGolfさん調査では、57%の方が「自分のスイングテンポは速い」と回答しています。
実に6割に迫るゴルファーが、テンポが速いと認識しています。
よく店舗でも耳にする言葉で
- 「打ち急ぐと力んでミスが出る」
- 「テンポが速くなると引っ掛ける」
- 「苦手なクラブはテンポが速くなる」
- 「ゆっくり振ろうと思うとリズムが合わない」
などなどが聞かれます。
クラブの軽量化によって自分の体力以上に、クラブMOIの小さいクラブを振っている可能性があります。
ゆっくりしたテンポがすべて良いとは思いませんが、ゆっくりしたテンポでスイングできた時の方が、良いショットが打てるのであれば、テンポダウンできるクラブを用意するべきだと思います。
特にテンポの速くなりやすい苦手意識のあるクラブは一度、調子良く振れているクラブとの差を測定してみることをオススメします。
同じテンポで振ることの出来ないクラブが混じっていると、テイクバックのテンポが取れず、スイングのスタートに時間が掛かります。
振り始めまでに時間が掛かると「ちゃんと振れるだろうか?」や「アドレスの向きは、正しいだろうか?」など、不安が出て来ます。
スイングのテンポどころかラウンドのリズムもバラバラになってしまいます。
スイングのスタート時と共に、テンポを崩してしまいがちなのが、切り返しの時です。
スイングのスタート時と、切り返しの時に大きく影響するのが、このAtomic Golf Laboブログで何度かご紹介している、『クラブMOI』です。
クラブの『動かし難さ=振りやすさ』を示すクラブMOIは、テイクバックへの始動時とトップからの切り返しの時に、必要となる力量です。
- クラブMOI>力量 テイクバックの始動・切り返しに時間が掛る ⇒ テンポが遅くなる
- クラブMOI<力量 テイクバックの始動・切り返しがすぐ出来る ⇒ テンポが速くなる
ゴルファーは、実際にボールを打つ前にクラブMOIと硬さにスイングを同調させる動きをします。
ワッグルや素振りがその同調行動です。
日本のゴルファーの中心年齢層が上がるにつれ、各メーカはどんどんと軽量のクラブを発売する傾向にあります。
「早撃ち」なんて呼ばれる、
小さすぎるクラブMOIによって、「テンポの速い手打ち」が、
生み出されてしまいます。
気をつけてクラブを選ばないと最近特に増加の傾向にあります。
アイアンのスチールシャフトが重たく感じるので、いきなり軽量のカーボンシャフトへの買い替えが多いです。
しかし、一気に3~4段階軽くすることで、クラブMOIも小さくなってしまいます。
替えたすぐは振り回せて楽に飛ぶ気がするものの、「早打ち」になってしまいます。
カーボンも70g台など、重量がある程度あるシャフトがラインナップされていますので、リシャフトも考慮に入れて
クラブMOI=力量 自然と同じテンポでスイングできる
理想のスイングテンポを考えながら、クラブを選んでいきましょう。