TP-09 カムイ新商品をTP-07ニトロゲンと比較! タイフーンプロドライバー
「飛ぶヘッド」TP-07のガス発泡ドライバー、ニトロゲンで今も人気のカムイさんのタイフーンプロシリーズに新商品が登場です。
名前は『TP-09』
この秋にシャロータイプとディープフェースタイプの2種類が発売になります。
TP-09S(シャロー)は、「つかまり過ぎないシャローヘッド」というコンセプトで開発されています。
フェース高の低いシャローなヘッドにありがちな吹け上がりを押さえたヘッドになっています。
こちらは10月15日発売予定です。
11月20日に遅れてTP-09D(ディープ)も発売になります。
ディープは、「つかまる強弾道をカムイらしく、やさしく打てる」コンセプトに作成されるようです。
サンプルヘッドを見せていただきましたが、こちらは撮影NGとのことで画像はありません。
まだ、ヘッドのバッジも入っておらずプロト状態でしたが、発売が楽しみなヘッドです。

今回は、TP-09Sの試打を打たせていただきましたので、前作のTP-07ニトロゲンと比較しながら見ていきたいと思います。
ニトロゲンは、ヘッド内の窒素ガスと発泡剤の両方が入れられた通称「ガス発泡ヘッド」が人気でした。
発泡剤の効果で独特の打球感と打球音でしたが、フェースにはTP-07のDAT55Gの板状フェースが採用されていました。
板状のフェースよりも、カップフェースの方が反発するエリアは広く設計できるものの、DAT55Gはその素材の反発性能の高さからカップフェースで作成すると、反発係数をルール内に収める事が非常に難しいようです。
また、打球感はDAT55Gはその他のβ系チタンと比較してやや弾き感が強く、硬く感じるという方もおられます。
TP-09はSP700のカップフェースに変更されているそうです。
今回のTP-09Sを試打した際も、芯でとらえたショット同士ではTP-09Sの方が打球感・打球音共に柔かく、ヘッドとの接触時間を長く感じました。
打球感が軟らかくなり、グランディスタでもDAT55Gフェースのモデルに、SP700のフェースモデルを追加されました。
飛ぶルール適合ヘッドのこれからの更なる進化の流れを感じます。
フェースセンターの反発をルール内に留めながら、フェースセンター周辺から外れた部分の反発の高いエリアを広げている匂いがします。

TP-09SとTP-07ニトロゲンの比較
スタッフ私物のTP-07ニトロゲンと比較してみました。
クラブの長さが異なるためグリップ支持で写真を撮ったため、トゥの高さが大きく異なるような写真になってしまいましたが、実際にライ角も1度フラットになっています。
この写真でも、フェースの高さがわずかにTP-07の方が高いことが分かります。
また、バックフェース側もTP-07の方が肩の高さが低くなっています。
ただ、肩の落ち方がTP-07はなだらかに下がっていくのに対して、TP-09Sはバックフェース側の1/4あたりから急激に下がっていくのが分かります。
ちなみに気になることが、TP-09でニトロゲンは発売されるのか?聞いてみました!
「そのうち出すかもしれません。」まだ未定の様ですが、続けて「窒素ガスを入れて、発泡剤を入れなくても打球音を改善できる方法を研究しているので、次回のニトロゲンは発泡材なしになる予定」らしいです。
バージョンシリーズもあるかも知れません!


カムイTP-09SとTP-07の違い
TP-09SとTP-07ニトロゲンとのフェース高を比較してみました。
上がTP-09Sで下がTP-07ニトロゲンになります。
測定位置で約2mmフェース高がTP-09Sの方がシャローになっていることが分かります。
フェースの形状はかなり似ています。ヒールの部分の塗装の仕方少し異なるようです。
シャフトの打ち込み長は、TP-07ガス発泡では30mmでしたが、TP-09は底にバルブが無いため35mmとなっています。

カムイTP-09Sの顔
構えてみるとTP-09SはこれまでのTP-07ニトロゲンと比較して、ネックからのつながりが洋ナシ形に近く、キレイにスッとシェイプされています。
確かにややシャローに見えますが、オートマチックなヘッドに抱く勝手にヘッドターンしていくようなイメージはなく、つかまりを抑えた「逃げ顔」です。
重心距離がTP-07よりもやや長くなったイメージを抱かせます。
実際の重心距離も、TP-07と同等か少し長いのではないかと思います。
ヘッドサイズが450ccになっていることも要因かもしれませんが、平たく大きいヘッドという印象はほぼありません。

ソールのトゥ・ヒールの交換式のウェイトは、TP-07までのウェイトと同じもので互換性があります。
ウェイトの種類は以前にご紹介した『1.5g・3.5g・5g・7.5g・10g』の5種類です。
ウェイトなしのヘッド重量は、188g±だそうですので、191g~208gまでヘッド重量を選択することができます。
ウェイトだけの販売も引き続きあるそうですので、クラブMOIの調整も可能になります。

カムイ TP-09Sの重心角
TP-07と同じように、TP-09もウェイトがソール後方で2か所変更が可能ですので、あくまで試打クラブの状態での測定になります。
17度は、つかまりを押さえたヘッドの設計を裏付けしています。
ヘッドの形状の部分でも触れましたが、前作のTP-07やTP-07Sの重心距離から考えても、TP-09Sの重心距離も決して短い部類には入らないと思われます。

カムイTP-09S試打結果
奥行を押さえ、重心を浅く設定したシャローヘッドは、前作よりも打出角は高く、ロースピンのボールが多く出ました。
今回の試打クラブのロフトが10度であったことを考えても、通常思い浮かべる平たいシャローフェースのヘッドとは、選ぶ際に切り離して考える必要があります。
最後にTP-09Dのサンプルヘッドを見て、こちらはTP-07Sの後継のように感じました。
TP-09SとTP-09Dとのフェース高の差は、5mmほどになるようです。
カムイTP-07ニトロゲンの記事はこちら⇒『TP-07ガス発泡の魅力!』
中条カムイさんのメーカーHPはこちら⇒『カムイ&タイフーンHP』
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