ゴルフクラブのバランスはもう旧い? その2


スイングバランスはもう旧い?

前回は「スイングバランスとは何か」から
スイングバランスは、
「ヘッドの利き具合」の目安に過ぎず、ゴルフクラブの「振りやすさ」の目安ではありません。 という話を書きました。

長い間、盲目的に重要視されて疑いの目さえも向けられてこなかったため、受け入れられにくいことですが、事実です。

そして、そのスイングバランス1ポイントは同じクラブでヘッド重量のみを調整したとしても、
毎日クラブを握るツアープロでも容易には違いを感じ取れないぐらいの差です。

しかし、それではスイングバランスは全く役に立たないということではありません。(結末は文末にて)

その前に、前回出した例にもう一度触れておきたいと思います。

 

●シャフトの重さが違うD1

ex:スイングバランスD1のダイナミックゴールドの装着された重たいアイアンと、
同じバランスD1のシニア向けの軽いカーボンシャフトのアイアンとを比較した場合。

スイングスピードが平均以下の方がスイングしたとして、スイングバランスが共に D1 であったとしても、
重いシャフトが装着されたアイアンの方が振り難く、軽いカーボンシャフトが装着されたアイアンの方が振りやすいはずです。
↑の例から考えて分かるように、同じスイングバランスのクラブは同じ振りやすさではありません。

ゴルフクラブの振りやすさをやヘッドの利き具合は、クラブ重量(シャフトやグリップなどのパーツ重量)や
長さが異なるゴルフクラブを
スイングバランスで比較することは出来ないということです。

スイングバランスの測定方法から分かること

スイングバランスは測定方法を見ても分かるように、静的(止まった)状態ヘッド重量の割合を示す記号です。
静的な状態での、クラブ総重量内に占めるヘッドの重量割合をグリップエンドから14インチを支点に示しています。
難しくなってしまいましたが、止まっているクラブのグリップエンドから14インチのところに支点を作って、
「グリップをどのくらいの力で押せば吊り合うのか」で感じるヘッドの利き具合を示せるということです。

●バランスはヘッドの利き具合なのか?14インチの謎

「なんだ、やっぱりヘッドの利き具合を測れるじゃないか!」とよく言われますが、
現在のグリップの長さは一般的に26cm、インチに直すと約10.2インチです。
バランス計が役に立っていた時代は、グリップの長さが14インチ~16インチあり、そこから14インチ測定法の「14インチ」は来ているようです。
今となっては、利き手をグリップエンドから14インチの部分(グリップ下 約9.6cmのシャフト部分)握り、
もう片方の手でグリップエンドを握って振るのなら大変意味のある記号になります。

●こんな誤解が!

「グリップエンドから14インチのところに鉛を貼れば、振り心地を変えずに重量が増やせる」的な説明をしているところを
チラホラ見ますが、少し考えれば、バランス計の測定方法に合わせて鉛を貼れば、測定器上は変化は無いでしょう。
ですが、振り心地は確実に重たくなります。
極端に考えれば、Doのドライバーにグリップエンドから14インチのところに、1kgの鉛の塊を取り付けて測定しても、
確かにD0のままですが、確実に振れません(笑)誤解が生まれています!

●もう一度、比較は不可能!

前回の繰り返しになりますが、
未だにシャフトの重量が異なる新しいクラブを購入する際に、スイングバランスを重要視している風潮がありますが、
ウッドまでスチールシャフトでシャフトやグリップ、長さの選択の余地が無かった昔であればいざし知らず、
シャフトがドライバーで30g~90g、アイアンで40g~130gまで種類がある今、
異なるクラブを「スイングバランスで比較することは不可能」です。
メーカーも十分そのことを分かっていますが、消費者の意識が付いて来れない為に、止める事が出来ない状態です。

スイングバランスって意味があるの?

それでも、常識的なスイングバランスは存在します。

一般的な男性向けに作成されたゴルフクラブは、常識的な長さで組み立てれば、C8~D4ぐらいのスイングバランスに、
女性向けのゴルフクラブはB8~C5ぐらいのスイングバランスになります。
ウェッジ類は、フルスイングを前提にしない物ものありますので、この範囲に入らないものもあります。
基より、測定をすることはほぼありませんがグリップやヘッド、シャフト構造が完全に異なるパターを
同じスイングバランスという基準で測ることは全く意味が無いと考えられます。

●新しい技術は、もっとバランスでは見ることが出来ない。

最近のシャフトでFubuki Jシリーズは、重たいヘッドを付けても(長くしても)手元側に比重の重たい素材を組み込んで、
シャフトのバランスポイントを手元寄りに設定することで、振り切れるように設計されています。
全体重量やスイングバランスだけでは見ることが出来ない部分です。

●クラブMOIとスイングバランス

今後、クラブMOIを通してカウンターバランスの効果も見ていけるようになると思います。
動的なスイングバランスともいえるクラブMOI使って振りやすさを揃えたセットの組み立てデータを収集すると、
同じ振りやすさ(同じクラブMOI値)を長さの異なるクラブで作り出すと、スイングバランスはフローする事が分かっています。

このことから、今後は、「スイングバランスを揃えるという使い方ではなく、フローさせるという使い方に今後変わってくる」と思います。のではないでしょうか?

20140628-004442-2682245.jpg



ブログランキング
スポーツ
ブログ王へ